例えばボール等に圧力をかけて押すと、ひずんだ状態になる。このボールを心身に例えて、何らかの負荷がかかった状態であるといえる。人は眠っている間ですらストレスを感じる生き物であり、生きている限り、ストレスから完全に開放されることはほぼ不可能であるという。
もう少し医学的に説明すれば、ストレスとは生物が外的あるいは内的な刺激に適応していく過程そのものだからである。環境等の変化に適応しようという反応とそのプロセスを称してストレスという。というと難しく聞こえるが、要は不快感を感じることだと捉えても問題はない。
ストレスが加わることによって、体に防衛反応が働き、ある程度までは(その限界には個人差がある)ストレスに適応しようとする。ところが、適応能力の限度を超える状態が続くと、適応能力は失われ、臓器や器官をコントロールしている自律神経のバランスがくずれ、体調の変化として表面に現れる。
また、自覚症状の有無も重要で、なんらかのサインを発見することで、自分がストレスに侵されていることを自覚し、その原因を探って解決法を考えるというのが、そのストレスに対する対応法であるが、無自覚でどんどん症状が悪化していくと、やがて取り返しのつかない結果となってしまう。
日本人の死因の上位に常に入っている癌も、ストレス性のものが多く、ストレスがいかに癌細胞に影響するかはさまざまなところで発表されている。まして心に対する影響は容易に想像できるであろう。真っ先に思い浮かべるのが「うつ病」等であり、ホルモンのバランスもくずれ、女性の場合は月経障害にもなり得る。
このように考えていくと、目には見えづらく認識しにくいものだけに、恐ろしい要因である。
私の友人で、極度のストレスのために円形脱毛症になった人物がいるが、これは特に珍しい症例ではなく、ほとんどの人が自分自身や周囲に見たことがあるのではと思う。
なぜ髪に影響が出るのか?過度のストレスは交感神経を刺激し、毛細血管を収縮させる。血管が収縮すると当然、血液循環が悪くなり、髪に十分な栄養が行き渡らなくなる。さらに、ストレスとは緊張を伴うことから、頭皮を硬直させることもある。頭皮が硬直することによっても血管が収縮するのでやはり抜け毛の原因となってしまう。
発毛を促進させる方法の一つとして頭皮マッサージがあるのは頭皮の硬直をほぐすためである。